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公共Wi-Fiを安心して使う秘訣はVPN?

ocnやNTTフレッツなどが提供する住宅やオフィス向けのインターネットサービスでは、導入時から一定水準のセキュリティーレベルが保証されています。また、固定ipは料金も手頃です。一方、公共施設などにある無料Wi-Fiは大変便利ではあるものの、セキュリティーレベルが非常に低いため、重要な情報の閲覧がしないほうが良いと考える人も多くいます。とはいえ、出先から緊急にインターネットへつなぐ必要があり、利用できるのは公共Wi-Fiのみというケースもあるでしょう。そうした場面で活用してほしいのが「VPN」です。

VPNでは、任意のデバイス間でユニークなトンネルを作成し、外部からのアクセスを完全にブロックするというスタイルを採用しています。そのため、無料Wi-Fiを利用して通信する場合でも、堅牢な通信体系を容易に構築することができるわけです。また、通信するデータはすべて暗号化されているため、仮に悪意を持った第3者が通信内容を傍受したとしても、その内容を判読することはほぼ不可能でしょう。これらに加えて、送受信するファイルにパスワードを設定するなどしてセキュリティーレベルをさらに高めることで、無料Wi-Fiであってもある程度の信用をもって利用することが可能となります。

とはいえ、携帯しているモバイルデバイスがVPNのアクセス権限を持っていない、あるいは会社そのものが未だVPNを導入していないということもあるでしょう。そうした場面では、セキュリティーソフトの制作会社が提供するVPNアプリを利用するというのもよい方法です。これらのアプリをスマートフォンなどのデバイスへ導入すると、個人情報などがすべて暗号化されてデータ盗難のリスクが低下します。また、通信データのログが残らないようにしてくれるため、WEB上での作業が解析されてしまうという心配もありません。このように、企業単位だけでなく個人レベルでもVPNを使ったセキュリティー対策が可能となってきています。